十三駅通過の「快速特急」が登場! 2019年1月のダイヤ改正から

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2019年1月に阪急電鉄京都本線(梅田駅~河原町駅)のダイヤ改正が行われました。

今回のダイヤ改正は今までの阪急電鉄の常識を覆すダイヤ、と言っても過言ではありません。

また、3月には新たな観光列車の導入も。阪急京都線から目が離せません。

概況

①十三駅通過の「快速特急」が誕生

今回のダイヤ改正の目玉は十三(じゅうそう)駅を通過する「快速特急」がデビューしたことではないでしょうか。十三駅は神戸本線、宝塚本線、京都本線が合流する大阪市淀川区に位置する主要駅。2019年1月のダイヤ改正まで、十三駅を通過する営業列車は存在しませんでした。十三駅の存在感を知ると、いかに同駅を通過する列車がインパクトのある出来事だったか、よくわかると思います。

「快速特急」は土休日を中心に設定されています。2019年1月ダイヤ改正以前の停車駅は以下のとおりです。

2019年1月ダイヤ改正前の「快速特急」の停車駅
梅田駅、十三駅、淡路駅、桂駅、烏丸駅、河原町駅

「快速特急」のポイントは阪急千里線と接続する大阪側の淡路駅から京都側の桂駅までノンストップであること。桂駅で阪急嵐山線と接続します。また、「快速特急」には主に観光列車仕様の「京とれいん」が使われます。
ここで、注意したいのがすべての「快速特急」が十三駅を通過するわけではない、ということ。十三駅を通過する「快速特急」は「快速特急A」に、十三駅に停車する列車は従来通り「快速特急」です。「快速特急A」に使われる車両は先ほど紹介した「京とれいん」です。整理すると以下のとおりです。

「快速特急A」の停車駅(使用車両は「京とれいん」)
梅田駅、淡路駅、桂駅、烏丸駅、河原町駅

「快速特急」の停車駅(使用車両は3月23日まで一般車両)
梅田駅、十三駅、淡路駅、桂駅、烏丸駅、河原町駅

ところで、なぜ今回のダイヤ改正で「快速特急A」が十三駅を通過するのでしょうか。

これはあくまでも私の憶測ですが、「快速特急A」に使われる「京とれいん」に秘密があると思います。

「京とれいん」の種車は特急専用車両として活躍してきた6300系です。

6300系の車両の長さは他の阪急電鉄の車両とは異なります。

また、2019年3月9日に十三駅5号線(京都線 河原町駅方面)にホームドアが設置されました。

車両長が異なる6300系はホームドアに合わないため、通過せざるを得なくなったのでは、これが私の考えです。

②新たな観光列車「京とれいん雅洛」がデビュー

3月23日に京都線を走る新たな観光列車「京とれいん雅洛」がデビューします。

「京とれいん雅洛」は十三駅に停車する「快速特急で運行されます。

同列車は3扉車の7000系からの改造です。

内装は6300系の「京とれいん」とは大きく異なっており、豪華で魅力的な車両となっています。

現在のところ阪急電鉄のホームページではイラストが公開されていますが、個人的には2号車の庭園風のレイアウトに注目したいです。

なお、阪急電鉄のホームページでは快速特急「京とれいん」「京とれいん雅洛」のダイヤが発表されています。

本数は決して多くないので、お出かけ前にダイヤをチェックすることをおすすめします。

③その他の変更点

「快速特急」以外の変更点は以下のとおりです。

平日朝ラッシュ時間帯 上り(河原町駅方面)

7時台に「快速急行」を1本増発します。

「通勤特急」2本を「快速急行」に変更します。

8時台に天下茶屋発正雀行きの「普通」を増発します。

8時台と10時台に淡路駅から北千里行きの「普通」を増発します。

9時台の淡路駅から北千里行きの「普通」を減便します。

平日朝ラッシュ時間帯 上り(梅田駅方面)

6時台に「快速急行」を1本増発します。

6時台に「準急」を1本増発します。

平日朝ラッシュ時間帯 上り下り共通

桂駅での退避はせず「準急」「普通」ともに長岡天神駅~河原町駅間の各駅に先着します。

平日・昼間時間帯

「特急」「準急」「普通」の順序を変更します。

平日・夕ラッシュ時間帯

17時台~21時台の河原町駅発梅田行きの「通勤特急」を茨木市駅で「準急」に接続させます。

その他の注目点

その他の変更点で注目したいのが平日朝ラッシュ時間帯における一部の「通勤特急」を「快速急行」に変えることです。

「通勤特急」と「快速急行」の違いは阪急千里線との接続駅である淡路駅に停車するかどうか。

「通勤特急」は淡路駅を通過する一方、「快速急行」は同駅に停します。

阪急千里線はOsaka metro(大阪メトロ)堺筋線と相互直通運転を実施しています。

大阪市交通局(当時)が発表した平成28年度と平成29年度の路線別経営収支を比べると、わずかながらですが利益は伸びています。

また、堺筋線は梅田駅に乗り入れていないことから、京都方面は阪急千里線、阪急京都線に集中するのは当然のことです。

今後も阪急電鉄はJR京都線が取り込むことができない大阪メトロ堺筋線対策に力を入れることでしょう。

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