新型車両が登場する際のお楽しみといえば、営業運転開始前の試運転です。
終電後の試運転から始まり、最後は多摩線で試運転を重ねるというのが小田急ではお決まりのパターンで、普段は静かな多摩線が賑わいます。

通勤型車両で小田急最新となっている4000形も、このパターンで試運転が行われました。
JR東日本のE233系をベースとして、小田急らしさがだいぶ薄くなった形式ですが、3000形よりは見た目が良くなったように思います。

しかし、この4000形の登場で、小田急の試運転を撮影するハードルが一気に上がりました。
もうお分かりだと思いますが、ついに小田急にも低速シャッターが必要なLED表示が出現してしまったのです。

試運転の撮影なので、試運転であることが分からなければ意味がありません。
それには試運転の表示を写すことが必要で、4000形は厄介な存在となってしまいました。

小田急鉄は、それまで東京メトロの6000系ぐらいでしか体験していないことだったので、この状況には困りました。
カメラがフィルムからデジタルになり、低速シャッターを切る機会が減っていた中で、再び低速シャッターを使う日が訪れるとは思ってもいませんでした。

20190224_03

撮ってみたらこんな感じで、かろうじて試運転だとは分かるものの、何が書いてあるかは分かりません。
4000形の登場以降、この現象に悩まされ続けることになってしまいました。

来る車両によってカメラの設定を変える必要があり、直し忘れによる失敗をするリスクも抱えることとなってしまいました。
これ以上増えないでほしいものですが、最近の傾向を見ていると、小田急の難敵はこれからもどんどん増えていきそうな気がします。