いよいよ今度の土曜日に、JR各社をはじめ、
多数の鉄道会社でダイヤ改正が行われますね。
毎年ダイヤ改正の度に新しい歴史が始まったりしますが、
逆にダイヤ改正をきっかけに長い歴史に幕を下ろすということもあります。
10年前の2009年(平成21年)春のダイヤ改正は3月14日に行われました。
つまり、10年前の今日ということになります。
この時のダイヤ改正では1つの大きな歴史に幕を下ろすダイヤ改正となりました。
それは寝台特急「富士」と「はやぶさ」の廃止。
この2つの列車(実際は東京~門司間で併結運転されていたので、事実上1つの列車)の廃止によって、東京~九州間の寝台特急が、
そして東京駅発着の客車寝台特急、いわゆるブルートレインが消滅したのです。
わたしはこの最後の列車を見届けたいと思い、
ダイヤ改正前日の13日に下り九州方面行きの最終列車を名古屋駅で、
ダイヤ改正当日の14日に、前日九州を発った上り最終列車を東京駅で出迎えました。
その時撮影した画像等を、当時の記憶を思い出しながら載せていきたいと思います。
まずはダイヤ改正前日の3月13日、
夜の名古屋駅4番線。
わたしが到着したときにはもうすごい人で、
撮影場所を確保するのも一苦労でした。
何とか場所を確保し、列車の到着を待ちます。
そして確かほぼ定刻通りに列車がやって来ました。
入線時には動画も撮影。
で、わたしが陣取った場所がちょうど列車の一番後ろになるところだったのですかさず撮影。
「富士」のテールマーク。
ちなみに10年前に使用していたデジカメで撮影したものなので、
画質の悪さに関してはご了承ください。
「富士」の行先表示。
少ない停車時間の中で撮影できたのはこの3枚だけ。
列車は九州までの最後の旅へと旅立って行きました。
その後、おそらくホームを散策したんでしょう。
画像データにこんなものが。
ホームに貼られていた乗車位置案内。
この後東京駅に向かうわけですが、
「富士」、「はやぶさ」同様に、この時のダイヤ改正で長い歴史に1つの区切りを向かえる列車がありました。
その列車とは「ムーンライトながら」。
ここまで定期列車として運転されていた「ムーンライトながら」ですが、
この時のダイヤ改正以降は多客期のみに運転される臨時列車へと格下げになりました。
わたしはこの定期列車としては最後になる上り「ムーンライトながら」東京行きの指定席券を運良く購入する事ができたので、
これに乗って東京駅へと向かいました。
途中、沼津駅で停車中にいろいろ撮影。
東京駅には定刻通り朝の5時過ぎに到着。
そしてわたしは「富士」、「はやぶさ」が到着する10番線へ。
いろいろな事を考えて、品川方に陣取りました。
ちなみにこの時のホームの様子がこちら。
反対側(上野方)はどうなっていたかは知りませんが、
わたしがいた場所にはこんな感じで結構余裕がある状態でした。
東京駅に着いたのが5時過ぎ。
「富士」、「はやぶさ」の東京駅到着時刻が約10時頃。
この間、わたしよりも早く来ていた知らないオッサン(もちろん鉄の方)と話したり、ボーッとしたり、いろいろしてましたが、
その間に徐々にホームに人が増えてきます。
ただ何時くらいかは忘れましたが、
悪天候の影響でJR東日本管内の東海道線で運転見合せ発生。
その影響で「富士」、「はやぶさ」の到着も遅れるとの案内があり、
しかも携帯でいろいろ調べたら、実は前日九州であった人身事故の影響で1時間半遅れで走っていたみたいで、
「こりゃ相当遅れて来るな」と思いながら、辛抱強く待ってました。
ちなみに列車到着前、11時頃のホームの様子がこちら。
人で溢れかえっております(笑)
そして11時半頃、定刻より約1時間半遅れで東京駅に姿を現した「富士」、「はやぶさ」。
警笛を高らかにならしながら入線してきました。
そして前日の名古屋駅同様、陣取ったところが運良く列車の一番後ろとなるところで、
乗客ひとりひとりが下車する際に車掌さんと握手を交わして降りていったのが非常に印象的でした。
列車は回送列車として東京駅を離れる準備へ。
機関車の機回しが行われ、連結作業へ。
わたしが品川方に陣取った一番の理由は連結作業も見たかったから。
後ろから押されるのに耐えながら連結作業の動画を撮影。
何とか作業完了まで撮影できましたが、
作業完了と同時におもいっきり後ろから押され、倒れ込むことに…。
そして列車はたくさんの人に見送られて東京駅を離れて行きました。
一応13日の名古屋駅入線、14日の東京駅入線、機関車の連結シーン、東京駅発車のシーンをまとめたものをYouTubeの方にアップしました。
前にも書きましたが、10年前に使用していたデジカメで撮影したものなので画質方は良くありませんが、
その辺はご了承ください。
この10年で、窓口できっぷを購入して乗車することのできる客車寝台列車は全滅。
夜行列車自体も徐々に減っていきました。
いろいろな事情があるのは十分わかってはいますが、
次の新しい時代でも夜行列車が走り続けていてくれたらなと思っております。
ではこの辺で。
ご覧いただきましてありがとうございました。
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