小田急初のステンレス車として登場した1000形。
以降の通勤型車両は全てステンレス車となったので、小田急の転換点となった形式といえます。
その1000形を見ていて思うのは、こんなに美しいステンレス車はそう多くないということです。
伝統的に小田急では戸袋窓を設け続けてきましたが、1000形でもそれは続きました。
戸袋窓があると、どうしてもデザイン上は野暮ったくなりがちですが、それさえ綺麗にまとめているのが1000形の凄いところです。
1000形の美しさにはいくつかの理由があります。
一つ目は、表面を梨地仕上げとしたことです。
ステンレス特有の輝きを抑えてあるため、これが上品な質感を演出しています。
扉の縁取り等は光沢を出してあるので、それによってメリハリもあります。
続いての要素は、側面窓の高さを全て揃えたことです。
側面窓、戸袋窓、扉窓の高さが揃うことで、見た目がとてもスマートになっています。
これだけでも十分なのですが、1000形ではさらに美しく見える工夫がされています。
ステンレス車には外板の継ぎ目がどうしても生じますが、これを帯で隠れる位置にしているのです。
表面上の継ぎ目を少しでも減らし、美しさを高めているのが分かります。
ここまでこだわっているからこそ、1000形はステンレス車なのに美しいのです。
ワイドドア車の登場でそのバランスは崩れてしまいましたが、2000形までは美しく仕上げようという努力が見られました。
それが崩れたのが3000形で、標準化の方針にも左右され、実用本位のデザインとなってしまいました。
時代の流れで仕方がないことではありますが、小田急ファンとしては悲しいところです。
今後の形式では、少しでも美しさを取り戻してくれることを、小田急ファンとして願っています。
以降の通勤型車両は全てステンレス車となったので、小田急の転換点となった形式といえます。
その1000形を見ていて思うのは、こんなに美しいステンレス車はそう多くないということです。
伝統的に小田急では戸袋窓を設け続けてきましたが、1000形でもそれは続きました。
戸袋窓があると、どうしてもデザイン上は野暮ったくなりがちですが、それさえ綺麗にまとめているのが1000形の凄いところです。
1000形の美しさにはいくつかの理由があります。
一つ目は、表面を梨地仕上げとしたことです。
ステンレス特有の輝きを抑えてあるため、これが上品な質感を演出しています。
扉の縁取り等は光沢を出してあるので、それによってメリハリもあります。
続いての要素は、側面窓の高さを全て揃えたことです。
側面窓、戸袋窓、扉窓の高さが揃うことで、見た目がとてもスマートになっています。
これだけでも十分なのですが、1000形ではさらに美しく見える工夫がされています。
ステンレス車には外板の継ぎ目がどうしても生じますが、これを帯で隠れる位置にしているのです。
表面上の継ぎ目を少しでも減らし、美しさを高めているのが分かります。
ここまでこだわっているからこそ、1000形はステンレス車なのに美しいのです。
ワイドドア車の登場でそのバランスは崩れてしまいましたが、2000形までは美しく仕上げようという努力が見られました。
それが崩れたのが3000形で、標準化の方針にも左右され、実用本位のデザインとなってしまいました。
時代の流れで仕方がないことではありますが、小田急ファンとしては悲しいところです。
今後の形式では、少しでも美しさを取り戻してくれることを、小田急ファンとして願っています。
コメント
コメント一覧 (4)
設計陣はかなり頑張ったでしょうね。
当時の技術水準で、やれることを全てやってるな感が凄い車両です。
あの頃のこだわりは、小田急からなくなってしまったようなので、残念です。
ワタシダ
がしました
3000形は3000形で、ブロック工法による美しさがありますね。
登場した時は、張り上げ屋根の廃止が悲しかったですが、結局世のスタンダードがあっちにな「ましたね。
ワタシダ
がしました
小田急が東急車輌(現在の総合車輌)にステンレス車を発注しますが、東急車輌は小田急の要求に応えるべく、ギラギラ解消のために梨地にしたほか、極力コルゲートをなくし、継ぎ目は青のラインカラーで隠すことで、それまでのステンレス車になかった電車を実現しました。
当時の東急車輌は相当苦労したと思われます。3000、4000両形式は戸袋窓の廃止など、JRE233系の設計を一部採用したので、平凡な電車になってしまいました。
ワタシダ
がしました
小田急3000形はビートがなくなって別の意味で美しいですね。
個人的に小田急の通勤型の中で一番好きなのが3000形という…。
ワタシダ
がしました