小田急1000形で、唯一8両固定編成となっている1081F。
同形式最後の増備車でもあり、次期形式の2000形に繋がる要素を沢山持っています。

その1081Fを用いて、1994年にとある試験が行われました。
それはLEDの表示器で、視認性等をチェックする目的であったと思われます。

1000形では、ワイドドア車で側面のみにLEDの表示器が採用されましたが、その後の増備車では幕に戻っていました。
また、RSEでも採用実績があります。

この試験は、1081Fの1081号車のみで行われ、前面と側面の表示器が一時的に交換されていました。
側面の海側と山側では、それぞれサイズが異なっていたようです。

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その試験の結果を反映してか、その後に登場した2000形は全てがLEDの表示になりました。
視認性にはだいぶ難があったように思いますが、許容範囲ということで採用されたのでしょう。

その2000形も現在はフルカラーの表示器に交換され、視認性がだいぶ良くなりました。
2000形の裏には1081Fがいる、そんなことを思わせる事例でした。