クラブツーリズム、東武鉄道の共同企画によるツアー「東武鉄道 全線ほぼ乗りつくし旅」(当初タイトル)に参加してきました。1月19日、20日の2日間で、伊勢崎線(押上〜曳舟を除く)、日光線、鬼怒川線、宇都宮線、佐野線、小泉線、桐生線の全線を乗車(走破)するというもので、なかなか壮大。参加したのは2日目の方で、東武動物公園駅で分岐する西側エリアをテーマに乗りつくしに興じました。
この日の設定でありがたかったのは、東武線の未乗区間を一気に廻ってもらえることに尽きます。2011年7月に「ぐんまワンデーパス」で旅した際、佐野線の館林〜佐野はフリーエリアに含まれていたものの、佐野から北が対象外だったことから断念し、その日以来すっかり足が遠のいていた区間に乗り入れるというのですから、こんなにいい機会はありません。今回のツアー列車として運用された634型「スカイツリートレイン」も初めて運行する区間というので、奇遇だと思いました。
スカイツリートレイン初となるその区間は、佐野〜葛生(10.6km)。佐野線を1日1往復走る特急がしっかり停車する佐野駅ですが、ツアー列車は通過します。10:02頃、徐行運転で佐野を抜けると、いよいよ未乗区間です。沿線風景は全体的にローカルな感じでしたが、駅周りは建て込んでいて、ソーラーパネルの集積スポットもチラホラ。大規模なセメント工場もあり、工業路線といった印象も受けます。かつては、石灰石などの輸送で貨物列車が往来していた路線のため、その趣が今も残っているということなのでしょう。
終点の葛生駅も貨物駅としての役割が大きかったため、構内は広め。かつて貨物ヤードがあったエリアは、現在はメガソーラー施設「葛生太陽光発電所」(→参考)になっていて、貨物時代とは様相が変わっている訳ですが、産業を担うといった点では同じ。興味深い駅だと思います。
葛生には10:20着で、折り返しの発車時刻は10:33。それなりに時間はありましたが、テレビ取材に伴う集合撮影、歓迎の横断幕を交えての撮影などでホームで長々と過ごすことになり、駅の外にいたのはごく短時間でした。

↑ 葛生駅の東側。かつてはこの先から北の方角に向け、貨物線(東武会沢線・大叶線、日鉄鉱業の専用線)が延びていたそうです。
↓ ホーム上では、横断幕での歓迎のほか「勝運祈願記念乗車券」のPRも。


記念に発券した「乗降車駅証明書」の時刻は発車1分前(実際の時刻は数分前)。あわただしい感じなのはツアー参加時でも同様なのでした。