こんばんは。

 

久しぶりのもじ鉄です。

このブログのタイトルが「カメラとフォント」である以上たまにはこのネタで更新もしないといけない、、(^^ゞ

 

ちょうどもじ鉄の本家である石川祐基さんがもじ鉄本第2弾を出されるとのことで、それに触発されて自分も久しぶりに調査してきました。

 

 

今回の舞台は青梅駅です。

 

青梅駅といえば最近いろいろなアイドルが「青海駅」と間違えて来てしまうことで有名ですね。笑

ってそんなんじゃなくても元々メジャーな駅のはずなんですけどね、、、

 

映画看板の街、青梅マラソン、そして前回記事で訪れた吉野梅郷など、東京都民ならだれもが知っているはずの青梅だと思っていたのですが、今の若い世代は違うのでしょうか・・・

 

名前が似ているとはいえ間違ってここまで来てしまうなんて自分からすれば想像もしないような話である。

乗っていて途中で変だと気が付かないのだろうか。

車窓の風景とか、青梅に進むにつれだんだん空いていく車内とかとか・・・

あれ?って思わないのだろうか。

 

きっと電車に乗ってしまえばあとはずっとスマホ。

回りを気にすることはなんでしょうね・・

 

スマホで簡単にルート検索も出来るようになったゆえの落とし穴。

かという自分も今やスマホ依存者ですが、初めて行く場所ならそれなりにワクワク感が付きもの。

つい事前に地図なども見てしまう、ってそれはやはり自分が鉄オタだからってことなんですかね・・・

 

 

ってその話はこの辺にしておいて、本題に移ります。

 

青梅駅は路線名の通り青梅線の代表的な駅であり、最近は東京アドベンチャーラインと呼ばれるようになった区間の起点駅でもあるように運用上の要の駅でもあります。

駅前周辺の市街地が「映画看板の街」として全体的にレトロな街並みであることから、駅全体もそれに合わせた装飾で独特な雰囲気を作り出しています。

 

ホームは長らく1面2線でしたが、現在はもう1面増やすための工事が進行中。

 

という今でも進化を続けている青梅駅は駅名標も他の駅とはちょっと違うのです。

 

古風でミステリアスなこの文字。

でもなにかとよく見る書体ですよね。

このような系統の書体を隷書体と言います。

 

駅名標に使われるなんて珍しいように思えますが、実は富士急行や箱根登山鉄道では標準的に使われているようです。

 

 

隷書体の中でもここ青梅駅で使われているのはDF隷書体

DFとはこのフォントメーカーであるダイナコムウエアの通称です。

 

通常のJR東日本の駅名標の文字に使われている新ゴがモリサワ製なので、ここでは異なるフォントメーカーを使用していることになりますね。

 

 

ちなみに駅名標の外枠付近、かなり錆で汚れているように見えます。

しかし実はこれ。

 

塗装なのです!

書体と共に駅名標自体にも古風な表現をするというこだわりの施し。

 

青梅駅の力の入れようが伺えます。

 

 

しかし驚くべきところはこれだけではありません。

吊り下げ式駅名標を見てみると、、、

 

こちらも隷書体ではあるが、、

ん、先ほどのとはちょっと違う・・?

 

これは隷書101

なんとこちらではモリサワ製の隷書体を使用してきました。

 

なぜわざわざ2書体に分けたのか?

吊り下げ式はちょっと遠目から見ることになるので、視認性を考え太めのこちらを選んだのだろうか?

 

同じホームに異なる書体の駅名標が存在する。

 

国鉄時代に作られた駅名標が一部で残るなど製作時期の違いから発生する例はいくつもありますが、このパターンは超異例と見ても良いのでなないでしょうか?

 

 

ちなみに柱の駅名標は吊り下げ式に合わせた隷書101でした。

 

 

次に発車番線標。

お、こちらも通常のJRの駅のものとは違うぞ。

これだけではフォントの特定は難しいですが、少なくとも前述した2つのフォントとは違うものです。

 

ってよく見るとこれは印刷ではなく塗装・・!?

 

何とも驚きの発見の連続。

青梅駅恐るべし。。。

 

 

その他、青梅駅では駅名標以外にもさまざまなオリジナル掲出物が見られます。

 

「ようこそ青梅へ」

まさか横断幕まであるとは、、

これも東京アドベンチャーライン設立に伴う観光アピールですね。

歓迎というところがインバウンドを狙っているようにも見えます。

 

 

文字は明朝体の中では標準的なモリサワ製のリュウミン

ここでは無難にきてました。笑

 

 

構内にはアピール旗も。

こちらの文字はオリジナルデザインでしょう。

ロゴも兼ねてますね。

果たして今後どれくらい浸透するのことやら、、(^^ゞ

 

 

ホーム階段の上部でも青梅の街をアピ―ル。

文字はなんだかありそうな書体ですがこちらもオリジナルでしょうか。

青梅線の絵が201系であるところがいいですね。

 

 

そしてホームや所狭しと並ぶ映画看板。

これぞ青梅ですね!

 

 

最後に外へ出てみます。

 

ちなみに青梅のバスは都バスがメイン。

都心のイメージが強い都バスがなぜ青梅でも走っているのか、、自分の中では長年の謎です。笑

 

 

そして入口の駅名看板はというと、

 

こちらもしっかり隷書体。

しかし遠くから見上げる駅名標なので隷書101の方かと思いきやDF隷書体でした。

 

結局ホームの2書体の使い分けって何だったんでしょうね、、(^^ゞ

 

 

 

ということで文字もオリジナルで溢れていた青梅駅。

JR東日本の中でも独特の個性を放ち目立っている駅なのです。

 

 

これをもっともっと世間にアピール出来れば、間違えて来てしまうなんて人も減りそうなんですけどね、、、笑