二十四節気の一つ、小寒の日、早朝に東京へやって来る上り寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」を出迎えた。 一年で一番日の出が遅いこの時期、ちょうど日の出の時刻を過ぎたばかりの頃に寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」は東京に現れる。まさにサンライズに「サンライズ」となる季節だ。
ただそれは、一年で一番寒い時期でもある。この日も小寒とは言いながら、だいぶ冷え込んでいた。
そのピンと張り詰めた冷気の中で、足元の八ツ山橋に一両一両が吸い込まれて行くのを見つめていると、この列車が貫いて来た凍てつく夜のことがふと想われた。
寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」 東海道本線品川駅~川崎駅にて
2019.1.6