この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
「アリババと40人の盗賊」は中東の有名な昔話で
ございまして、原典は夜伽話である千夜一夜物語の
中のお話の一つである事は、ご存じの事でしょう。
盗賊の集めたお宝を、奸計を用いて裏をかき
掠め取る、と記しますと身も蓋もございませんが
腕力で奪い取るよりはスマートですよね。
盗賊の隠した財宝を保管してある場所の扉を開く
呪文は、これまた有名な一節でございます。
「オープンセサミ!」
日本語で申しますと開け、ゴマ!でございます。
何故、ゴマが開くのでしょうか。
ゴマ屋、と申しますかゴマ油メーカーの友人に
聞きました所、当時の中東ではゴマが高価でして、
お宝の暗喩として用いられていたのでは、と
話してくれました。
一方で、扉が開くのではなく、ゴマが開くという
表現から、ゴマの実が収まる鞘が開く様を唱えて
いる、とも語っておりました。
ゴマの鞘、ご覧になられた方はいらっしゃるで
しょうか。
私は知らなかったのですが、アケビを連想させる
形状をしておりまして、アレに例えてアソコを開け、
と命じているという非常に暗喩的な暗喩、まぁ
具体的な単語の記載が憚られる解説をされました。
原典のシチュエーションを考えますと、話を
進めながら開け、ゴマ!のシーンではセリフに
合わせてウィィ~ンと、実際に開いて見せたりして
いたのでは、なんて妄想までしてしまいましたよ…
鉄道写真のブログでは無い何かになりそうなので
お話を切り上げましょうかね…
さて、今回の更新は3日に撮影しておりました
近鉄南大阪線の模様をお届けして参ります。
お世話になっております鉄仲間さんとここを
訪れましたのは、新年の三が日のみ運行されます
臨時急行に付く小さなマークを掲出した姿が
目当てでございました
臨時急行は4本が30分おきに橿原神宮前へ向け
阿部野橋を出発致します。
という事は、宝くじは4回引ける、という事に
なりまして、お目当てのラビットカー塗装が
この運用に入ってくれている事を願って、
チャンスを待ちたいと思います。
まずは1本目がやって来ました…
列車の愛称名と同じ「開運」となりますか
運試しでございます。
2019-01-03 6620系MT21編成 磐城ー尺土
こちらは比較的新しい車両の6400系列の
4連トップナンバーとなります編成でございました。
まだ残り3編成ございます。
2019-01-03 6600系FT02編成他4両 磐城ー尺土
またしても6600系列の編成が充当されて
おりました…
こちらは2両編成が2本併結となった仕立ての
列車ですので、先ほどの編成とは少し趣が
異なりますね。
陽も射していい感じになって来ました。
列車の愛称板の様な、開運となりますでしょうか、
次は3本目でございます。
2019-01-03 6020系C47編成 磐城ー尺土
あらあら今度は好みの古い形式ですが、
ラビットカー塗装とは異なる通常仕様の編成で
ございました。
しかも背景にはお日様が当たっておりますが
前景となります方は影に沈む、マンダーラ…
今一つ運が向きません。
次はラストとなりますが、お目当ての編成が
撮影出来るのでしょうか?
2019-01-03 6020系C49編成 磐城ー尺土
最後の開運号にはKIPSカードのPRラッピングを
施された編成が充当されておりました。
少しでもマンダーラを誤魔化すべく、中望遠域で
構図を組んでみました。
アレレ~おかしいなぁと思い、前日の運用を
調べてみますとラビットカー編成が確かに開運号の
運用に就いていた様なのですが、何故かこの日は
別の運用に就いてしまいまして残念ながら
開運号での撮影は叶いませんでした。
そんな訳で、近鉄ラッキートライに挑みました
今回の撮影行はアンラッキーとなりました。
色物枠の少ない南大阪線ですから、ラッピング編成が
臨時運用に就いたのを撮影出来ただけでも
ラッキーだったのかも知れません。
運が開く、という表現は主観的な事象でございます。
そもそも遭遇した物事をラッキーと捉えるか否かは
自分次第でございます。
多少の不運は吹き飛ばせる様なポジティブ思考こそ
開運への近道なのかもしれませんね。
という訳で、アレ的な招福となるべく
唱えてみたいと思います。
「開け、ゴマ!」
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!